8月6日は献血記念日。
2005年 08月 06日
かねてからやりたいと思っていた献血。
立ちはだかるのは針の恐怖。
こいつぁ文句なしのラスボスだった。
つくばセンタービル2階にいるというそいつを倒すべく、併設された駐車場に車をとめ、
僕らはビルの階段を登る。
高鳴る鼓動。
これは武者震いなどではない。
・・・緊張だ。
認めたくはないが言葉にするならばこれが適当だった。
僕らはトイレへ逃げ込んだ。
しかしトイレはわずかな時間稼ぎにしかならず、
あっという間にラスボスのいるダンジョンのドアを開けることになってしまった。
改めて言うが、僕はこの先に待ち構えるラスボスを倒し、
自分の血を献じたいと思って自らの強い意志でここを訪れている。
さて、ダンジョンに入るとそこには考えていたよりも多くの同士と、
またそれと同じくらいの数の門番(看護士・受付の人)がいた。
受付の門番は、僕らの高揚とはまったく同調しない冷静な対応を見せる。
慣れた口調で必要な説明を並べ、「今日(の献血)はどうなさいますか」と言う。
献血には、採血の量と種類で3種類ある。
400ml、200ml、成分献血の3つだ。
ちょうど一ヶ月前、24歳になった男は、ここで男を自覚する。
「400で。」
僕は本当は200と言いたかった!!!!!
しかし僕はちょうど一ヶ月前、24歳になった男だった。
10分もしないうちに、問診室という部屋に通された。
そこにはカウンセラーらしき門番がいて、僕の健康状態や血液の量なんかを説明してくれた。
カウ:「あなたの身長と体重から計算すると、採血可能な血液量は554mlね。」
(え、それだけ!?!?それって結構やばいんちゃう??)
恐怖におののいた男は間も無く血液検査にかかる。
献血する側の腕と反対の腕から採血し、血液型と血の濃さを確認する。
ちょっと太い。何がって針が。
しかし、この程度は想定の範囲内だ。
ちょうど一ヶ月前に24歳になった男は、ラスボスへの挑戦権を得る。
採血士:「水分をたっぷりとっておいでなさい」
僕はその言葉に息を呑んだ。そして助言に従ってアクエリを飲んだ。
―――この時点で僕の敗北は決定していたのだろう。戦いを前に―――
あるいはラスボスをこの目で見なければ勝てていたかもしれない。
しかし見てしまった。
ラスボスは太かった。
250ml過ぎまでは平静を装っていた男は、300mlを迎えるころ
白旗を挙げた。
看護士さんは優しく声をかけ、手を握り、リクライニングシートを倒してくれた。
看:「無理しなくていいのよ。初めてで緊張したのよね」
(ナイチンゲール!!!!)
徐々に回復を見せた男は、どうにかこうにか400mlの血を献ずることに成功した。
ほっ。
でも次こそラスボス倒すぞ。
立ちはだかるのは針の恐怖。
こいつぁ文句なしのラスボスだった。
つくばセンタービル2階にいるというそいつを倒すべく、併設された駐車場に車をとめ、
僕らはビルの階段を登る。
高鳴る鼓動。
これは武者震いなどではない。
・・・緊張だ。
認めたくはないが言葉にするならばこれが適当だった。
僕らはトイレへ逃げ込んだ。
しかしトイレはわずかな時間稼ぎにしかならず、
あっという間にラスボスのいるダンジョンのドアを開けることになってしまった。
改めて言うが、僕はこの先に待ち構えるラスボスを倒し、
自分の血を献じたいと思って自らの強い意志でここを訪れている。
さて、ダンジョンに入るとそこには考えていたよりも多くの同士と、
またそれと同じくらいの数の門番(看護士・受付の人)がいた。
受付の門番は、僕らの高揚とはまったく同調しない冷静な対応を見せる。
慣れた口調で必要な説明を並べ、「今日(の献血)はどうなさいますか」と言う。
献血には、採血の量と種類で3種類ある。
400ml、200ml、成分献血の3つだ。
ちょうど一ヶ月前、24歳になった男は、ここで男を自覚する。
「400で。」
僕は本当は200と言いたかった!!!!!
しかし僕はちょうど一ヶ月前、24歳になった男だった。
10分もしないうちに、問診室という部屋に通された。
そこにはカウンセラーらしき門番がいて、僕の健康状態や血液の量なんかを説明してくれた。
カウ:「あなたの身長と体重から計算すると、採血可能な血液量は554mlね。」
(え、それだけ!?!?それって結構やばいんちゃう??)
恐怖におののいた男は間も無く血液検査にかかる。
献血する側の腕と反対の腕から採血し、血液型と血の濃さを確認する。
ちょっと太い。何がって針が。
しかし、この程度は想定の範囲内だ。
ちょうど一ヶ月前に24歳になった男は、ラスボスへの挑戦権を得る。
採血士:「水分をたっぷりとっておいでなさい」
僕はその言葉に息を呑んだ。そして助言に従ってアクエリを飲んだ。
―――この時点で僕の敗北は決定していたのだろう。戦いを前に―――
あるいはラスボスをこの目で見なければ勝てていたかもしれない。
しかし見てしまった。
ラスボスは太かった。
250ml過ぎまでは平静を装っていた男は、300mlを迎えるころ
白旗を挙げた。
看護士さんは優しく声をかけ、手を握り、リクライニングシートを倒してくれた。
看:「無理しなくていいのよ。初めてで緊張したのよね」
(ナイチンゲール!!!!)
徐々に回復を見せた男は、どうにかこうにか400mlの血を献ずることに成功した。
ほっ。
でも次こそラスボス倒すぞ。
by nkjma
| 2005-08-06 15:00